数学検定の記事でも触れましたが、「昔からバリバリ文系で、いまさら科学とか言われても、もうチンプンカンプンでね~」と、最初から匙を投げている中高年の方々も多いのではないでしょうか。
もっとも中高年世代に限らず、日本人全体でみても「科学離れ」の傾向が止まらないようです。
このまま残りの生涯、文系一筋で終わるのか...と若干の心残りがもしもあるようでしたら、いまからでも決して遅くありません。
科学の基本の基本から、もう一度学び直してみてはいかがでしょうか。
実生活上の役得だって、無いわけでもありません。たとえば、いわゆるエセ科学・疑似科学といわれる分野においても、ごく基礎的な正しい科学的知識さえ持っていれば、今後そう簡単には引っかからなくなるかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、一般社団法人科学検定協会が主催する「科学検定」です。
2013年に第1回試験が実施されて以来、2016年で10回目を数えます。小中高生はもとより60代の受験者に至るまで、2,893名(第9回実績)もの方が受験しています。
おおまかには、5級と6級が小学校4年~中学校1年レベル、そして3級と4級が中学校高学年~高校基礎レベルの科学知識に相当するとのことです(7級は子ども対象なので、実質的には6級スタートと考えてよいでしょう)。
また2級からは、「物理」「科学」「生物」「地学」に検定分野が細分化されています。
受検級がわからない方のために、オンラインによる「実力判定テスト」も無料で用意されているので、まずはこれに申し込んでみましょう。
実力判定テストを受ける~科学検定に合格するために
ピックアップ問題(科学検定)
しかるに、もしあなたが「科学の勉強は高校卒業以来」といった中高年世代なら、科学検定の公式テキスト(5級・6級用)を手もとに置いて、入り口の6級から素直に始めてみるのがよさそうです。
いわゆる科学のみならず、物理や生物・地学にいたるまで、科学的思考力を磨くための基礎の基礎となる知識が、小中学生の受験者レベルを想定しながらわかりやすく説明されています。
文系の中高年も「科学検定公式問題集」を解きつつ、楽しみながら勉強ができるはずです。
おすすめ参考書(科学検定)
内容の理解がある程度進んだら、オンライン(PC/タブレット/スマートフォン)で年に数回実施される検定試験を受けてみることで、ひとつずつ級を上っていく楽しみを得られることでしょう。
1級は準備中(2016年6月現在。2016年は、2級実施は無し)ですが、ゼロから始めていつの日か1級に合格した自分を想像してみるのも、人生の後半期の長い楽しみのひとつになるのではないでしょうか。
・科学検定
【試験日】 7月・12月(オンライン受験)
【受験資格】 特になし
【合格率】 40.8%(第9回の全体合格率)
【問いあわせ先】 一般社団法人 科学検定協会 事務局