ひところ「××力」というフレーズが流行りましたが、「定年力」をはかる「定年力検定」なる資格があることは、ご存じでしょうか。
主催のNPO法人 「日本定年力検定協会」によれば、「定年力」とは、「定年という区切りを迎え、豊かで充実したセカンドライフを過ごすために、最低限必要な、経済的な基礎知識力」とのことです。
名前はともかくとしても、この「定年力検定」の基本的な性格は、サラリーマンの退職後などに必要となってくる金融関係の知識や、資産運用の基本などを問うものです。
とくに退職金の運用に関しては、年金制度の先行きが不透明なこともあってか、基本的な年金の仕組みや体系を自分なりにひととおり理解しておきたい...という中高年層がますます増えてきています。
またすでに退職金を株式で運用していて、今回のサブプライム・ショックにみまわれ、財産を大きく目減りさせてしまった方も少なくありません。
そういった方々は、知識や相場観が乏しいまま単純に株式や投資信託で虎の子の資産を運用することの危険性を、身にしみて思い知ったのではないでしょうか。
とくにこれまで仕事一筋で、退職金の運用については考えたこともなかった...という中高年の方は、少なくありません。
そういった方々がこの「定年力検定」に関心を示していることもあり、受験者も回を追うごとに増えてきて、第一回目の試験は鹿児島市限定であったのが、いまや全国18都道府県(第3回試験実績)で開かれるようになっています。
また、対策本や講習を録画したDVDも発売されています。
「年金」「保険」「資産運用」「不動産」「税金」「相続贈与」の6科目から出題され、三択形式から成る120問を二時間で解くスタイルの試験です。
各科目で50以上、全科目の平均が70点以上で合格となり、合格者には「認定証」が贈られます(過去の問題例がホームページに掲載されていますので、ご覧ください)。
なお、この「定年力検定」は、FP(フィナンシャル・プランナー)なみの専門的で細かな知識を問うものではありません。
あくまで自分の生活は自分で守る「生活力」を身に付けてもらうために、さまざまな場面で柔軟に対応できるための「基礎的かつ一般的な知識」を養ってもらうことを、主眼にしています。
学ぶ内容も、定年退職後の税金対策や資産運用、保険や年金に関わる基礎知識、不動産売買の手続きなど多岐に渡っています。
この「定年力検定」に合格した後も、知識を忘れず最新の情報を得るために、試験対応講座の受講を続けている方などもいるそうです。
定年力とはいいながらも、若い世代や、定年までまだだいぶ先がある方の受験なども珍しくないようです。
まさに「知は力なり」を地でいく話ですね。
・定年力検定
【試験日】 年一回・8月
【受験資格】 なし
【合格率】 2007年11月実施 第3回試験: 受験者215人、合格者175人
【問いあわせ先】 特定非営利活動(NPO)法人 日本定年力検定協会
