アメリカの大統領選も終わりましたが、オバマ次期大統領が選挙のあいまでみせたすばらしいスピーチ・発せられた言葉の数々に、感動した方も多いはずです。
「アメリカの国民にメッセージを伝える」ただその目的のためだけに、ギリギリまで練り込まれた言葉の数々。
ちょっとやそっと考えたくらいでは、あのような素晴らしいフレーズがそうそう出てくるものではありません。
オバマ氏本人の資質はもとより、アメリカという国において「言葉によるコミュニケーションというものが、いかに社会のすみずみまで深く根づいているか」を、今回の大統領選はあらためて感じさせてくれました。
ひるがえって、わたしたちの住む日本では、最近こそだいぶ変化してきてはいものの、まだまだ「沈黙は金」的な発想が幅をきかせている感がありますね。
思えばわたしたちは、学校で「国語」の勉強をした記憶はあるものの、実社会でTPOを使い分けて日本語を話すにはどうすればよいのか、またどのように話したら相手に効果的に伝わるのか、といった「現実の場面での、日本語の運用のしかた」については、きちんと学ぶ機会はこれまで与えられませんでした。
自分なりのやり方や経験から、思い思いになんとなく日本語で話していて、それで相手に伝わっているはずだ...としてきた方がむしろ多いのではないでしょうか。
日本語はいくつになっても、またこの日本のどこに暮らそうとも、あるいは社会のどの場所にいようとも、死ぬまで使うものであり、また我が身を守る一生の武器ともなるはずです。
再就職の面接・家族の説得・結婚式や宴会など、人を楽しませる席でのちょっとしたスピーチ...あなたの日本語力が問われる場面の数は、とても数えきれませんね。
これまでまったく言葉のことなど考えてもみなかった方は、中高年からはじめても全然遅くないのが、あなたの日本語力に磨きをかけることです。
いやそれどころか、これまでの長い人生経験があるぶん話力にほんの少し磨きをかけるだけで、あなたの語る言葉が、これまでとは思いもよらなかった光を発するようになるかもしれません。
おそらくオバマ大統領の域には追いつけないとは思いますが(笑)、あなたの語る言葉にも、人がぐっと引き寄せられ注目されるときが訪れるかもしれませんよ。
日本語能力に関わる検定試験、「コミュニケーション検定」と「日本実戦話力検定」のふたつを、以下にご紹介します。
現時点では両資格とも試験会場が東京・大阪など大都市に限られているのは残念ですが、いずれも「勉強して身につけたものが、自分のなかから決して無くなることのない資格」ですね。
・コミュニケーション検定
平成15年度から実施してきた「日本語コミュニケーション能力認定試験」を、平成20年7月から「コミュニケーション検定」に名称を改変しています。
上級と初級があり、上級は場面に応じて言語・非言語を使い分けたコミュニケーションを展開でき、自己の考えや主張を整理して第三者に対して効果的に伝達ことができるレベル。
また初級は、周囲の人々と「話す」ことや「聞く」ことによって円滑なコミュニケーションをとることができ、自己の考えを第三者に対して正しく伝達することができるレベル、となっています。
学習時間の目安は上級が16時間、初級が12時間程度。
初級は知識試験のみ、上級は知識試験と面接試験があります。
上級の面接テーマは「自己紹介」(30秒間)と「状況対応」(60秒間)。
詳しくは、こちらをごらんください。
【試験日】 (上級)年二回・7月と1月 (初級)年三回・7月・10月・1月
【受験資格】 なし
【合格率】 71.7%(平成19年度 日本語コミュニケーション能力認定試験の合格率)
【問いあわせ先】 サーティファイ認定試験事務局
・日本実戦話力検定
日本語の話し方ではなく、質の高いすぐれたメッセージを聞き手におくるための言葉の組み立て方、「話力」のレベルを問う資格試験です。
会議の席やプレゼンテーション、あるいは交渉の場などでより実戦的な話力を身につけたいと考えている方に最適の検定試験です。
検定は1~5級までありますが、それぞれの級のレベルや試験項目はこちらをごらんください。
また関連して、主催団体による「話力強化のための講座」なども用意されています。
【試験日】 年二回・2月と9月(準1級は9月のみ、4・5級は団体受験のみ)
【受験資格】 なし(ただし、準2級からはその前級の合格者のみ受験可)
【合格率】 2級54%、準2級62%、3級69%、4級82%、5級81%(2002年度)
【問いあわせ先】 日本実戦話力検定協会
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