わたしたちの住む日本では、最近こそだいぶ変化してきてはいものの、まだまだ「沈黙は金」的な発想が幅をきかせている感がありますね。
思えばわたしたちは、学校で「国語」の勉強をした記憶はあるものの、実社会でTPOを使い分けて日本語を話すにはどうすればよいのか、またどのように話したら相手に効果的に伝わるのか、といった「現実の場面での、日本語の運用のしかた」については、きちんと学ぶ機会はこれまで与えられませんでした。
自分なりのやり方や経験から、思い思いになんとなく日本語で話していて、それで相手に伝わっているはずだ...としてきた方がむしろ多いのではないでしょうか。
日本語はいくつになっても、またこの日本のどこに暮らそうとも、あるいは社会のどの場所にいようとも、死ぬまで使うものであり、また我が身を守る一生の武器ともなるはずです。
再就職の面接・家族の説得・結婚式や宴会など、人を楽しませる席でのちょっとしたスピーチ...あなたの日本語力が問われる場面の数は、とても数えきれませんね。
これまでまったく言葉のことなど考えてもみなかった方は、中高年からはじめても全然遅くないのが、あなたの日本語力に磨きをかけることです。
いやそれどころか、これまでの長い人生経験があるぶん話力にほんの少し磨きをかけるだけで、あなたの語る言葉が、これまでとは思いもよらなかった光を発するようになるかもしれません。
あなたの語る言葉にも、人がぐっと引き寄せられ注目されるときが訪れるかもしれませんよ。
日本語能力に関わる検定試験、「コミュニケーション検定」を以下にご紹介します。
日々の生活で使う日本語に関わるものですし、「勉強して身につけたものが、自分のなかから決して無くなることのない資格」ですね。
・コミュニケーション検定
「コミュニケーション検定」は上級と初級があり、上級は場面に応じて言語・非言語を使い分けたコミュニケーションを展開でき、自己の考えや主張を整理して第三者に対して効果的に伝達ことができるレベル。
また初級は、周囲の人々と「話す」ことや「聞く」ことによって円滑なコミュニケーションをとることができ、自己の考えを第三者に対して正しく伝達することができるレベル、となっています。
学習時間の目安は上級が16時間、初級が12時間程度。
初級は知識試験のみ、上級は知識試験と面接試験があります。
上級の面接テーマは「自己紹介」(30秒間)と「状況対応」(60秒間)。
初級は65%以上の得点率、知識試験65%以上の得点率かつ面接試験で5段階中評価3以上(ただし面接試験評価が5の場合、知識試験55%以上の得点率で合格)で合格となります。
個人受験者の試験形式は、初級・上級ともに「リモートWebテスト(受験者の自宅PCで受験する方法)」になります。
詳しくは、試験概要をごらんください。
【試験日】 7月と2月(初級・上級とも)
【受験資格】 なし
【合格率】 88.3%(2019年度平均合格率)
【問いあわせ先】 サーティファイ認定試験事務局