「柔道整復」とは外傷による怪我(骨折、脱臼、捻挫、打撲の4つ)の治療を指し、これを行えるのは「柔道整復師」だけとなっています(業務独占の国家資格)。
柔道整復師は、いわゆる整骨院・接骨院の先生をイメージしていただくのがよいでしょう。
資格を取得した後は開業する事例が多いようですが、常勤・非常勤で福祉・介護施設やスポーツジムに所属し、機能訓練指導(リハビリ)やスポーツトレーナーの仕事などに従事している方もいます。
ちなみに柔道整復師の資格取得者は、介護保険法における「機能訓練指導員」の資格も与えられます。
また資格取得から5年以上の経験を積むと、「ケアマネージャー」(介護支援相談員)の受験資格を得られます。
開業や勤務以外にも、地域のスポーツ大会開催時や災害発生時に、ボランティアで救護活動に参加して活動している方もいます。
柔道整復師の魅力は、定年もなく生涯できる仕事であること、そして高齢化が進むなか、柔道整復術を用いてさまざまな場所で高齢者のリハビリや治療を行うことで、社会的ニーズの高まりに応えられるところにもあります。
また整骨院・接骨院の経営という点でみると、地域において絶えず一定の需要があります。
診療においては、骨折・脱臼・ねんざ・打撲などで、患者さんが健康保険を使うことができます。
また、労災保険や交通事故の自賠責保険などの利用もできます。
柔道整復師の受験資格は、大学受験資格がある者が3年以上、国が認定した学校・専門の養成施設で柔道整復師となるための知識・技能を習得することによって得られます(厚生労働省 資格試験案内 第17回柔道整復師試験の施行 ご参照)。
したがって受験資格を得るためには、数年間の時間と、専門学校への入学・通学資金等が400~500万円程度が必要になります。
相当額のお金がかかる話ですので、専門学校選びは時間をかけて、複数の候補先をじっくり比較することをおすすめします。
最近の資格取得希望者の急増を背景に、無資格の教員を配置した質の低い専門学校が一部にある旨の報道も、なされています。入学を考える側としては、十分な注意が必要です。
時間と費用がかかる以外に、資格取得後も生涯にわたる研鑽が必要となりますし、開業した場合は経営上のさまざまな苦労も、当然出てくることでしょう。
しかし、残りの人生で生涯の仕事を真剣に探している中高年世代にとって、腰をすえて目指す価値のある資格であることも、また確かです。
・「柔道整復師試験」
【試験日】 年一回
【受験資格】 大学入学資格を持ち、3年以上文部科学大臣認定の学校
又は厚生労働大臣認定の養成施設(専門学校)で知識、
技能を修得した者
【合格率】 75.6%(2008年 第16回試験)
【問いあわせ先】 財団法人柔道整復研修試験財団
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