「サービス介助士」は、公益財団法人 日本ケアフィット共育機構が実施する民間資格です。
十分元気ではあるが、外出時やショッピングのときに多少のサポートを必要とするような高齢者や障害者の方を街中などで見かけることは、珍しくありませんね。
彼らを介助するための技術や方法について、どの程度ご存じでしょうか。
いざ必要なときに、適切な介助を行う自信はありますか。
「サービス介助士」はこのための必要な知識と実技を学び、実技の最終日に行われる試験に合格することによって得られる資格です。
もちろん他人の介助サポートのみならず、家族や身内の介護・介助においてもこの資格で得た知識がなにかと役にたつことでしょう。
資格は2級・準2級・3級が用意されていますが、サービス介助士3級は中高生向けなので、基本的には2級を目指すのがよさそうです。
サービス介助士2級は、6ヶ月間の自宅学習と課題提出による通信教育を受講後、2日間の実技教習(計12時間)を受け、さらに最終日の検定試験に合格することによって取得できます。
なお実技教習においては、高齢者の疑似体験・車いすの操作・視覚障害者の介助方法などを学びます。
2級の検定試験はマークシート方式で、50問中7割の正解で合格となりますが、不合格の場合は再受験ができます。
合格後は認定証が発行されます。3年に一度、資格の更新が必要です。
2013年9月現在で、全国の資格取得者数は、すでに10万人を突破しています。
資格を持っている社員がいる企業数も、すでに700社を超えているとのことです。
受験者の年齢層もサービス業等に従事する20・30代歳代から福祉関連や市役所など公的機関に勤める40~50歳代までと、きわめて幅広くなっています。
最近では、金融・流通・不動産・ホテル業界など、接客サービスがかなめとなる業種でその差別化・競争力の強化を行うため、企業が社員教育に取り入れるべく団体受験の動きも拡がっているようです。
また地域の高齢化・福祉対策の一環として、サービス介助士の技術・資格をもったボランティアを増やそうと試みる自治体もでてきており、取得しやすいながらも実用性の高い資格として注目しておきたいところです。
また、同資格の講座説明会(無料)が各地で随時開催されていますので、参加を検討してみるのもよいでしょう。
・サービス介助士(2級)検定資格
【試験日】 随時(2級の場合、実技教習の最終日に試験を実施)
【受験資格】 なし(ただし、協会主催の講座・実技講習の受講必須)
【合格率】 非公表、ただし実技講習受講者の大半が合格の模様
【問いあわせ先】 公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 Tel.0120-0610-64